オフィス選びの条件
経営者にとって、起業する際や、オフィス移転は非常に重要なポイントです。
なぜならば、選ぶオフィスの環境やクオリティによって、その後のビジネスがうまくいくか否かも変わってしまう可能性があるからです。
一般的なオフィス選びのポイントとしては、予算や規模、交通の利便性といったものが挙げられますが、そのほかにはその土地そのものが持っているブランド力というのも案外侮れないポイントのひとつであったりします。
それは、特定の土地に特定の業種の企業が集まっているという、業種ごとの流行のようなものである場合もありますし、業種にかかわらず一流企業が多く集まるエリアであるという世間一般のイメージのようなものである場合もあります。
ブランド力で得られるもの
ちなみに、都内の主要ビジネスエリアの場合、ブランド力が高いと考えられているエリアには、丸の内、銀座、日比谷、有楽町、大手町、日本橋、八重洲…あたりがあります。
地図で見るとわかりやすいですが、これらのエリアはすべて東京駅を中心として広がる千代田区、あるいは中央区の街となっています。
千代田区や中央区の賃貸オフィスのように、ある程度ブランド力のあるエリアのオフィスの場合、賃料相場も高いのが当たり前です。
同程度のクオリティ・規模のオフィスで比較した場合、銀座のオフィスと、その他のオフィスでは、賃料が倍近く違ってしまうこともしばしばです。
では、なぜそこまでして企業はブランド力のあるエリアにオフィスを構えたがるのでしょうか？
その理由は簡単で、オフィスを構えているエリアのイメージ＝企業のイメージとなってしまうことが多いからです。
創業間もなく、資金がそれほどないベンチャー企業などは、ブランド力のある千代田区や中央区の賃貸オフィスを借りることは正直言って難しいでしょう。
しかし、多少背伸びをしてでも、一流企業などが多くオフィスを構えているブランド力の高いエリアにオフィスを構えることは企業への信頼へとつながるのです。